「不思議の国のアリス症候群」の体験と克服方法
僕は小学校3年生から中学校3年生くらいまでの間
大小, 遠近, 空間の感覚が歪み、意識が幻覚状態に陥ってしまうという
不可思議な症状に悩まされたことがあった。
一般的に、「不思議の国のアリス症候群」と呼ばれる症状らしく
ネットで症例を見たところ、僕が悩まされていた感覚と全く同じ症例だった。
これが病気なのかどうかは不明だし、自分がそれと診断されたわけではないが
この「極細と極太が交互にやってくる感覚」というのをはじめとして、まさにこれ。
子供の頃に、この症状で本当にひどく苦しんだため、下記にその記録を記しておく。
薬を飲んで家でウーンウーンとうなされていたのである。
苦しい熱の中で、とても深い眠りにつき、そこである悪夢を見た。
その悪夢の内容に、その後何年も苦しめられることになった。
悪夢の内容は、こういったものだった。
悪夢のせいか、1週間ほどは距離感や遠近感が鈍くなった。
そして何より、僕自身の大きさを認識することが極端に鈍くなった。
意識だけが何か巨大なものであるにもかかわらず、肉体は等身大なので
自分で体を動かしているという感覚が鈍くなった。
アリスが魔法の小瓶の薬を飲んで、体が小さくなったのと同じ感覚だ。
目を開けて、寝転がっていると、何か巨大なブラックホールのようなものが
自分に押し寄せてくるも、自分は相変わらず針のような存在で
とりこまれることで、針の存在と無限の存在を同時に味わうことになり
まるで、個にして全のような、心あらずの状況になった。
その後、1年に2,3度は野原と動物の悪夢にうなされるようになった。
まったく同じ夢で、まったく同じ恐怖だった。
症例にある通り、極細と極太が交互にやってくる感覚まさにこれである。
他の症例には、針とタイヤとあるが、僕は針と巨大なゴムまりであったり
針と無限のブラックホールであったりした。
悪夢は定期的に同じ内容でやってくるので
僕はそういった悪夢にあうのが恐ろしくて眠るのが怖くなったりした。
静寂と騒音の感覚がおかしくなってきた。
遠近感覚が麻痺し始めてくると、だんだん耳で聞こえてくる
外の物音などが、聞こえなくなり、しーんとした静寂になる。
空気の耳栓でふたをされた感覚である。
そして奇妙なことに、同時に外部の物音は聞こえてくるのである。
悪夢において、野原に立っている自分と、それを見下ろす自分というように
視点が二重になったのと同じで、聴覚においても、生活音が聞こえていながら
まったくの無音状態になっているという状況になった。
そして、無音状態というのではなく、全く逆で
おそろしく大きな声であらんかぎりの罵声が聞こえてくる。
当然、僕にだけそれが聞こえるのだ。
ウワアーンという巨大な音がして、それが罵声であるのはわかるのだが
単語が聞きとれない。何か大きな声で怒鳴り散らしているその声は
自分の声であるようで、空気が発している静寂音のようにも聞こえる。
まさに大きな音で耳に栓をされ、脳に響いてくる感覚。
目で見る感覚と耳で聞く感覚が、2重にも4重にもなっているので
まさに悪夢としか言いようがない。
僕は、覚醒したまま何時間もぼーっとしていた。
中学に入ると、仲良く遊んでいた友達がヤンキーになったり
暴走族の先輩とかが出てきたり、暴力教師がでてきたり
黒人が学校を荒らし回ったり、外人にかつあげされたり
日常的に、怖いことに遭遇するようになる。
自分の力ではどうしようもない怖いことが
悪夢以外にも日常生活にあらわれはじめるのがこの時期だった。
そういうものにからまれないように
自分もおのずと、したたかになってきたりする。
それでも、悪夢になったらどうしようという恐怖があったのだが
日常生活の怖いことを目にしたり、時に触れたりすることで
思春期特有の、ささいな暴力とか小さな悪意とかが芽吹いてきた。
そうこうするうちに、悪夢におびえて眠れないよりは
あの悪夢の動物たちを皆殺しにしたらどうだろうかと思い始めた。
悪夢を見そうだなという時期になると
たいてい大小の感覚が麻痺してくることがわかるようになってきた。
その時期をみはからって、夢の中であの野原にやってきたら
躊躇することなく、あの動物たちを皆殺しにしてやろうという
気持ちで寝るようにした。
そうすると、そういった悪夢はでてこなくなった。
自分の意識を、悪意とか殺意とかそういった小さい感情に
縛り付けておくことで、気持ちが浮遊しなくなったのだろうか。
原因はよくわからないが、高校生になってからは
野原と動物の悪夢を見なくなったし、小中学生の時ほど
遠近感覚や、聴覚がおかしくなることも減ってきた。
一人で家でボーっとしているときに、たまに大小感覚が鈍くなったり
静寂と騒音の区別がつかなくなったりすることもたまにある。
だけど、克服方法をしってしまったせいか、暇つぶしに自分の意志で
わざと大小感覚を鈍った状態に浸れるようになってしまった。
今でも兆候はあるのだけれど「あーあれがきた」みたいな感覚で
ぼーっとやりすごすことができるようになった。
以上が、僕の体験した「不思議の国のアリス症候群」である。
これがなんなのかはわからないが、子供の頃にとても苦しめられたので
今も困っている人のために、症状確認や対処法などで役に立てれば幸いである。
大小, 遠近, 空間の感覚が歪み、意識が幻覚状態に陥ってしまうという
不可思議な症状に悩まされたことがあった。
一般的に、「不思議の国のアリス症候群」と呼ばれる症状らしく
ネットで症例を見たところ、僕が悩まされていた感覚と全く同じ症例だった。
〜不思議の国のアリス症候群 (Alice in wonderland syndrome)〜
不思議の国のアリス症候群とは、知覚されたものの大きさや自分の体の大きさが通常とは異なって感じられる主観的なイメージの変容した状態のことを指す。大小・遠近・空間・時間の感覚が歪み、一種の夢幻状態に陥る。
この症候群の名前は、ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』で薬を飲んだアリスが大きくなったり小さくなったりするエピソードに因んで名付けられた。ルイス・キャロルは偏頭痛に悩んでいたことが知られており、彼自身がこの症状をはじめとする小説内のエピソードを体験していたかもしれないとする推測もある。
「極細と極太が交互にやってくる感覚」,「遠近感覚がぼやけてものの大きさが曖昧になる感覚」
「有限な大きさのブロックの集合体」, 「白黒」, 「自分を包み込む空間の筒」, 「針とタイヤ」, などの感覚
キャロル(Carroll L)の童話「不思議の国のアリス」に因んで、トッド(Todd J)が命名した症候群である。
参考サイト
Wikipedia 不思議の国のアリス症候群
王様の箱庭 不思議の国のアリス症候群について調べた
王様の箱庭 【大小】 アリス症候群 【白黒】
アルファルファモザイク 不思議の国のアリス症候群
これが病気なのかどうかは不明だし、自分がそれと診断されたわけではないが
この「極細と極太が交互にやってくる感覚」というのをはじめとして、まさにこれ。
子供の頃に、この症状で本当にひどく苦しんだため、下記にその記録を記しておく。
1.きっかけは高熱を伴う風邪
小学校3年生の時に、ひどい風邪を引いて38度くらいの高熱が出た。薬を飲んで家でウーンウーンとうなされていたのである。
苦しい熱の中で、とても深い眠りにつき、そこである悪夢を見た。
その悪夢の内容に、その後何年も苦しめられることになった。
悪夢の内容は、こういったものだった。
気づくと僕は、ある枯れた野原にたっていた。
その野原には、木の柵が所々に設けられていて
樫の木のような大きい木もまた、所々に生えていた。
野原はとても狭いように見えて、僕は向こうの方を見渡そうとすると
野原は実は丸い球体の上に広がっていて、その球体は僕が今立っている場所であり
僕は地面の目線と、中空から自分の立っている「惑星?」のようなものを
遠望するふたつの目線をもっていた。
野原には動物たちが踊りながら飛び回っている。
なかでも人間の大きさほどもある、直立二足歩行するウサギがいて
まるでバックスバーニーのように飛び回っているが
このウサギや羊たちも、ディズニーランドで見かける動物たちのような
愛嬌のあるものではなかった。
突然、野原の地平線の向こうから、巨大な巨大な人影が
ヌーッと伸び上がってきて、野原の動物たちを包み込むように
見下ろした。
僕は、その巨大な影を見上げ、細い体のどこに力を入れて立てば良いか
わからないほどに恐怖した。
同時に、自分の立っている、野原の広がる球体地面を遠巻きに
眺めていて、巨大な人影は覆い被さるように球体をのぞいているという
奇妙な状況にあった。恐怖に直面しながら、遠巻きに自分がそれを
認知しているのだ。
まるでスターチャイルドと化したボーマン船長のような視点で
球体を眺めている僕だが、神の視点にいる自分でさえも
なにかもっと大きな存在に包まれるように
のぞきこまれているような圧迫感を感じた。
そして、何か巨大な影のようなものに、僕はのみこまれた。
押しつぶされるという感覚ではなく、巨大な影の浮遊体に
僕という小さな存在が針のように突き刺さりながら
周囲を取り囲まれていくような感覚。
圧倒的な閉塞感と、無限の広がりの中に放り出されたような感覚が
同時に重なっていった結果、半狂乱の状態で悪夢から覚めた。
2.日常生活で、遠近感が狂ってくる
熱は引いて、風邪の具合も治ったのだが悪夢のせいか、1週間ほどは距離感や遠近感が鈍くなった。
そして何より、僕自身の大きさを認識することが極端に鈍くなった。
意識だけが何か巨大なものであるにもかかわらず、肉体は等身大なので
自分で体を動かしているという感覚が鈍くなった。
アリスが魔法の小瓶の薬を飲んで、体が小さくなったのと同じ感覚だ。
目を開けて、寝転がっていると、何か巨大なブラックホールのようなものが
自分に押し寄せてくるも、自分は相変わらず針のような存在で
とりこまれることで、針の存在と無限の存在を同時に味わうことになり
まるで、個にして全のような、心あらずの状況になった。
その後、1年に2,3度は野原と動物の悪夢にうなされるようになった。
まったく同じ夢で、まったく同じ恐怖だった。
症例にある通り、極細と極太が交互にやってくる感覚まさにこれである。
他の症例には、針とタイヤとあるが、僕は針と巨大なゴムまりであったり
針と無限のブラックホールであったりした。
悪夢は定期的に同じ内容でやってくるので
僕はそういった悪夢にあうのが恐ろしくて眠るのが怖くなったりした。
3.静寂と騒音が同時にやってくる
小学校高学年になった頃、遠近感覚がおかしくなるだけでなく静寂と騒音の感覚がおかしくなってきた。
遠近感覚が麻痺し始めてくると、だんだん耳で聞こえてくる
外の物音などが、聞こえなくなり、しーんとした静寂になる。
空気の耳栓でふたをされた感覚である。
そして奇妙なことに、同時に外部の物音は聞こえてくるのである。
悪夢において、野原に立っている自分と、それを見下ろす自分というように
視点が二重になったのと同じで、聴覚においても、生活音が聞こえていながら
まったくの無音状態になっているという状況になった。
そして、無音状態というのではなく、全く逆で
おそろしく大きな声であらんかぎりの罵声が聞こえてくる。
当然、僕にだけそれが聞こえるのだ。
ウワアーンという巨大な音がして、それが罵声であるのはわかるのだが
単語が聞きとれない。何か大きな声で怒鳴り散らしているその声は
自分の声であるようで、空気が発している静寂音のようにも聞こえる。
まさに大きな音で耳に栓をされ、脳に響いてくる感覚。
目で見る感覚と耳で聞く感覚が、2重にも4重にもなっているので
まさに悪夢としか言いようがない。
僕は、覚醒したまま何時間もぼーっとしていた。
4.自分で考え出した克服法
思春期になるに従って、夢以外のものの恐怖をあじわうようになる。中学に入ると、仲良く遊んでいた友達がヤンキーになったり
暴走族の先輩とかが出てきたり、暴力教師がでてきたり
黒人が学校を荒らし回ったり、外人にかつあげされたり
日常的に、怖いことに遭遇するようになる。
自分の力ではどうしようもない怖いことが
悪夢以外にも日常生活にあらわれはじめるのがこの時期だった。
そういうものにからまれないように
自分もおのずと、したたかになってきたりする。
それでも、悪夢になったらどうしようという恐怖があったのだが
日常生活の怖いことを目にしたり、時に触れたりすることで
思春期特有の、ささいな暴力とか小さな悪意とかが芽吹いてきた。
そうこうするうちに、悪夢におびえて眠れないよりは
あの悪夢の動物たちを皆殺しにしたらどうだろうかと思い始めた。
悪夢を見そうだなという時期になると
たいてい大小の感覚が麻痺してくることがわかるようになってきた。
その時期をみはからって、夢の中であの野原にやってきたら
躊躇することなく、あの動物たちを皆殺しにしてやろうという
気持ちで寝るようにした。
そうすると、そういった悪夢はでてこなくなった。
自分の意識を、悪意とか殺意とかそういった小さい感情に
縛り付けておくことで、気持ちが浮遊しなくなったのだろうか。
原因はよくわからないが、高校生になってからは
野原と動物の悪夢を見なくなったし、小中学生の時ほど
遠近感覚や、聴覚がおかしくなることも減ってきた。
5.大人になった今でもたまに再発するけど
今でも大きさの感覚が鈍くなることは多少ある。一人で家でボーっとしているときに、たまに大小感覚が鈍くなったり
静寂と騒音の区別がつかなくなったりすることもたまにある。
だけど、克服方法をしってしまったせいか、暇つぶしに自分の意志で
わざと大小感覚を鈍った状態に浸れるようになってしまった。
今でも兆候はあるのだけれど「あーあれがきた」みたいな感覚で
ぼーっとやりすごすことができるようになった。
以上が、僕の体験した「不思議の国のアリス症候群」である。
これがなんなのかはわからないが、子供の頃にとても苦しめられたので
今も困っている人のために、症状確認や対処法などで役に立てれば幸いである。
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